原動力としての酔い

死にたくはないが、(積極的に)生きるのも面倒。

今の状態は、単に「死んではいない」と言える。

生物はやがて死に、記憶は無くなる。全ては無に帰す。

愛や友情は幻想であり、あるのは動物としての本能と、未熟な理性だけ。

気の持ちよう、考え方次第かも知れないが、私から見た世界は、とても薄っぺらで、残酷で、退屈に見える。

そんな世界で生きていくには、強い意志が必要だ。

それは、何かに対する執着である。執着するには、冷静でいてはならない。冷静でいては、気づいてしまうから。

執着の根底にあるのは陶酔だ。

私は、酔えない。