礼儀

敬語という文化は日本人だけなのだろうか。尊敬語、謙譲語、丁寧語とその構造は複雑さを極める。

ご苦労様は上の者が、お疲れ様は下の者が言うらしい。くだらない言葉遊びにすぎない。

敬語を使われるべきとされる人間は、本当に敬うべき存在なのだろうか。


単に歳を重ねるだけなら誰でも出来る。尊敬に値するかどうかの全ては、その人の生き様だ。

 

私は尊敬に値する人間ではない為、別に敬語を使って欲しいとは思わない。

 

しかし、敬語にうるさい人間は多い。そういう人間は大抵尊敬に値しない。年齢に胡座をかいているか、自己評価が過大なのだ。

 

敬語を使わないと失礼であるらしい。では失礼とは何か。礼儀とは何か。

 

私は、お互いが不快にならないようにするのが礼儀だと考える。

 

だが、そんなのは幻想だ。だから、極力お互いが他人に干渉しなければ良い。他者の存在を気にしなければ良い。

礼儀を強制すること、それ自体が失礼であることだってあるだろう。